予防歯科

予防歯科

予防歯科で得られるもの

一生、自分の歯でかむために

予防歯科は「悪いところを治す」治療ではありません。「悪い状態にしない為の治療」なんです。ですから、悪くないのに通院するのはとても大変です。 でも80歳、90歳になっても自分の歯がすべて残っていて力強くかめたら毎日楽しく美味しく過ごせると思いませんか? 予防歯科には、歯を奇麗にするホワイトニングの効果や口臭予防、小さいお子さんの健康維持や、笑顔に自信を持つためのアンチエイジングや婚活やウエディングエステのような美しさを保つ効果もあるんです。当院では実際の効果以外にもたくさんの事をみなさんにお伝えしていつも笑顔でいられるように日々努力しています。

カリオロジー

予防歯科はカリオロジーに基づいています。

カリオロジーとは、むし歯の実体をきちんと把握してコントロールするという学問です。 カリオロジーの中では、しっかりした予防を行い、治療においても、むし歯ができた場合削る量を最小限におさえ、再石灰化をうながします。 削る量を最小限におさえると、キーンとしたイヤな歯を削るドリルもほとんど使わなくて済みます。

原因から考える

むし歯には主に3つの原因があるといわれます。 この3つの重なりがむし歯を引き起こします。 カリオロジーは、むし歯の原因1つ1つをときほぐし、個人個人がどのような状況にあるか、というところから、予防への道しるべを作っていきます。 お口の中の細菌について、ご自分の歯の強さについて、食習慣について、見直すことから始めるのがカリオロジーです。 当歯科医院では、患者さんにあわせて予防を考えていきます。

予防で歯を守る

定期的な健診がむし歯・歯周病を予防します

毎日の歯磨きがむし歯を予防する最良の手段ですが、全ての人が完全な歯磨きができるわけではありません。 磨き残しがどうしてもでき、そこからむし歯になることもあります。また、毎日の歯磨きだけでは歯周病を防ぐことができません。 歯周病予防には医院での歯石除去が有効です。 来院されるペースは患者さんによって違いますが、3~4か月に1回が目安になります。 毎日の歯磨きと医院での定期的な健診により、生涯ご自分の歯を保つ事が可能になります。

歯科衛生士の役割

私たちは、生涯美味しく自分の歯で食べたり、歯のことを気にせず会話をしたり、笑ったりと過ごしていただきたいと願っています。 そのために、予防することをご提案しています。また、予防処置を行う歯科衛生士が、担当制ですので、いつも変わらず安心してお口の中を診てもらうことができると思います。 同じ歯科衛生士が診ることで、ちょっとした変化にも気付くことができて、お口の中のことを共有できるので、嬉しいことも大変に感じることも一緒に乗り越えられます。 また、私たち、第3者の目でお口の中をみることで、人に見られるからきれいにしようという風に思われる方もいて、高いモチベーションを維持できるようです。また、磨き方を工夫されたり、衛生道具にも関心が高まるといった方が多いです。 いずれも、お口の中にとっては、よい結果を得られています。 このような皆さんの陰の努力を労ったり、さらにいい状態を保てるようにサポートしていくのが、私たちかかりつけ歯科衛生士の役割です。

PMTC

プロのクリーニングを受けたことはありますか?

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)というのは、歯科医や専門の歯科衛生士などが行うお口の清掃プログラムのことです。 歯や歯肉の清掃を専門の器具を使って丁寧に行いますから、予防効果が高いだけでなく、とても気持ちがいいものです。痛みなどはまったくありません。

PMTCの流れ

体験してみよう プロによる歯みがき

1.歯や歯肉の状態をチェック 歯垢や歯石の付き具合、歯ぐきの状態などをチェックします。その方の状態にあった道具や研磨粒子などを選びます。染め出しなども場合に応じて行ないます。
2.歯と歯の間をきれいに 当歯科クリニックでは、まずクイックジェットクリーナーを使用してステイン、歯垢、たばこのヤニなどを除去します。通常の方法で行うより約半分以下の時間で綺麗にクリーニングする事が出来ます。研磨剤と円錐形のゴムチップで歯と歯のあいだを磨いていきます。 歯肉のマッサージ効果も期待できます。
3.歯と歯肉の間、歯の表面をきれいに 歯の表面のでこぼこをなくすため、ゴムのカップ状の器具で磨きます。 研磨剤は、粒子の粗いものから使い細かくしていきます。
4.研磨剤の洗浄、フッ素ジェルの塗布 研磨剤を落とした後、知覚過敏やむし歯予防のためにフッ素を塗ります。

TBI(ブラッシング指導)

当院のTBIは、指導というよりも会話、コミュニケーションを大切にしています。 医療側の一方的な指導になりやすいブラッシング指導は楽しくないですよね。当院では、まずあなたのことを知ることから始まります。あなたの生活スタイルや習慣を教えてもらってます。 自分のことを話すのが苦手な方は、私の歯磨きの実態を聞いてください(笑) 実は・・・なんですよ。 と、これは実際に受信された時に聞いて下さいね! そして何かプラスアルファもしくはマイナス(やりすぎの方もいるため)出来ることはないかを探してご提案しています。どのような道具を、どういう風に使うといいのか? TBIを行いながら、私たちは最善の方法を考えています。 たとえば、口臭のある方には、口臭がなくなるとこの方は、口を気にせず楽しく会話ができ、心から笑ったりできるのだろうなとか。そのために私は、口臭の原因になる歯周病やむし歯のチェック、磨き残しのチェックなどをしっかりと行わないとと心の中で思っています。 時に、自分だけで口臭を気にされている方もいます。その場合、口臭は大丈夫ですと言ってます。心の負担を軽くすることも私たちの出来ることの一つだと思っています。 皆さん、気軽に相談されていますよ。 そういう環境や家族のような気軽さを常に心掛けています。

プラークコントロール

プラークコントロールは、歯に付着したプラーク(歯垢)の量を減らすことです。 プラーク中の細菌が産生する「酸」や「毒素」がむし歯や歯周病の主な原因となるため、プラークコントロールをしっかりと行って細菌の数を減らせば、むし歯や歯周病を予防・改善させることができます。

もちろん!プラークコントロール(歯の汚れの除去)にはセルフケアも必要

ご自身による歯磨きは何といってもプラークコントロールの基本です。 歯の健康を維持するためには、歯磨き(セルフケア)とPMTC(プロのケア)とがうまくバランスがとれていることが大切です。 ご自分で磨けるところは、頑張って磨きましょう。歯磨きの方法などについてはご指導します。ご不明な点はお気軽におたずねください。

定期的にクリーニングしよう

美しい口元や健康な歯を維持するには、定期的なクリーニングが必要です。 むし歯や歯周病を予防するポイントは、プラークの増殖を抑制し、歯や歯肉に悪影響を及ぼさないようにいつもコントロールすることです。 ご自分ではどうしても落とせない汚れを、私たち専門家が定期的にクリーニングします。 頑固な汚れが付着するまでの期間は人によってさまざまです。あなたに合ったリコール間隔を守り、お口の健康を守りましょう。

規則正しい食生活

食事をコントロールしてむし歯予防

食事の回数が多いと、口腔内が酸性に傾き歯を溶かしていきます。これを脱灰といいむし歯の原因につながります。
  1. 決まった時間に規則正しく食事をとり、できるだけ間食をしない。
  2. ダラダラと長時間食べず、短時間で済ませる。
  3. 就寝中は唾液の量が少なくなるので、寝る前は何も食べないようにする。
  4. 歯磨きは食事後30分以内に行う。

フッ素

フッ素塗布

フッ素は、歯を硬く強くし、むし歯になりにくくするためのお薬です。 方法はフッ素を歯の表面に塗ります。フッ素塗布は定期的に塗布することが有効です。 フッ素塗布は特に、歯が生えて間もないお子さんのむし歯予防には非常に効果的です。 歯磨きとお薬の力を合わせて行くことで、よりむし歯になりにくい環境をつくっていきます。
フッ素ジェル

歯みがき剤もフッ素入りのものを

歯みがき剤も、フッ素の入っているものを選ぶことで、日ごろからの歯質強化につながります。 当歯科医院でも、歯科医院専売の歯みがき剤をいくつか取り扱っております。 お帰りの際、ご相談ください。
フッ素入り歯みがき剤

シーラント

乳歯は、永久歯にくらべるとミネラル分が少なく、むし歯になりやすい傾向があります。特に、かみ合わせのせまい谷底には、むし菌や食べもののカスがたまりやすく、その谷底の下に一段とやわらかい狭く深い溝があって、そこからむし歯になることが多いのです。歯みがきを十分に行っても、その溝の中にはブラシの毛先は届きません。 そこで、かみ合わせ部分のむし歯を未然に防ぐために、乳臼歯と第一大臼歯には予防的にフタをしてしまう小窩裂溝填塞=シーラントという処置をすることがあります。 このシーラント処置は、外から見ただけではなくむし歯にかかりやすいと診断した場合に行います。 もちろんこの処置は、定期的に管理することを前提にした処置です。シーラントをすればむし歯にならないわけではなく、あくまでも、むし歯になりづらい環境をつくることが治療の第一歩とご理解ください。

歯の溝はむし歯になりやすい

生えたての歯は柔らかく、むし歯に抵抗力がなく非常に弱いものです。 歯の溝には、歯ブラシでは届かないほど細かい割れ目があり、そこからむし歯になることが非常に多くみられます。 そこで予防的に、溝につめ物をすることで、生えて間もない歯を守るのがシーラントです。 つめ物は、歯と同じ色のものを使います。 つめ物といっても、溝に一層流すだけなので全く目立ちません。 子供の歯をむし歯から守る手段としてシーラントは非常に有効な予防法です。

シーラント治療の流れ

  1. 歯を専用のブラシできれいにします
  2. 探針(歯科用の金属の器具)で、歯の溝をきれいにします (超音波洗浄を行なう場合もあります)
  3. シーラント材で、歯の溝をうめます
  4. 光をあて、シーラント材を固めます
  5. かみ合わせのチェックをします