滑舌、発声と改善し、肩こり腰痛、咬み合せの専門ページのタイトル画像


音声分析から見える治療効果

治療前後にサンプリングされた音声データの分析

治療時にサンプリング録音された患者さんの音声データは、研究パートナーである千葉工業大学工学部未来ロボティクス学科の大川教授の研究室に送られ、詳しく分析されます。

では、実際に治療された患者さんの治療前後の分析結果を見てみましょう。
図①は、声優Mさんの治療前後の音声のスペクトル分析結果です。
この分析では、音声を横軸=時間,縦軸=周波数で濃淡表現したもので,声の大きさや高さをはじめ,口腔内の形状や動きがわかります。分析結果により、治療前に比べ治療後の方が前方の「r」音のスペクトル特徴がはっきりと表れて,前後の「a」音に引きずられることなく明瞭に現れるように変化している事が見られます。これによりラ行の滑舌に改善が確認できます。
サンプリングされた音声データの分析

また、図②はナレーターNさんの母音のフォルマント周波数分析結果です。
この分析では、母音(ア,イ,ウ,エ,オ)の主要な周波数成分(F1とF2)を抽出することで、母音の発声状態が調べられます。相対的な間隔が広がるほど母音が明瞭に発声されていることを示しています。
分析結果により、治療前に比べ治療後のF1-F2位置が,特に「イ・ウ・エ」音についてより外側に移動しています。これは,これらの音を発声する際の舌の動きがよりスムーズになったためと考えられます。
サンプリングされた音声データの分析


音声分析から検証される“かみ合わせ治療”

安藤メソッドによる音声の“かみ合わせ治療”では、上記の「音声のスペクトル分析」、「フォルマント周波数分析」の他に、大川教授の研究室で分析される「母音フォルマント面積」、「母音フォルマント重心位置」、「スペクトル重心」、「自由対話音声の分析」、「歌声の音素継続時間の分析」、「短時間と長時間の歌唱フォルマントの分析」の結果を元に、治療が行われます。

例えば「母音フォルマント面積」の分析では、これまで行われた音声の“かみ合わせ治療”により、治療前後で5母音フォルマントの面積の上昇した割合が患者全体の73%であったことが確認できました。つまり、73%の患者さんの発声が明瞭に改善されたという結果です。
また、「短時間と長時間の歌唱フォルマントの分析」においても、音声で大切な3000Hz付近のパワースペクトル・ピークがより大きくなった結果が見られ(図③)、治療により口が大きく開けやすくなったということが確認できました。
サンプリングされた音声データの分析