症例1(歯並びを変えるケース)オールセラミックス

症例1(歯並びを変えるケース)オールセラミックス

歯の彫刻とは

歯並びを整え、歯の自然な造形美をかもし出すには、少なくとも2回の彫刻をしなくてはなりません。

この方は若くきれいなお嬢さんなのですが、見たとおり、犬歯がとんでもない方向へ生えてしまっています。
我々は歯科、それも審美歯科のプロですが、その我々でも治療後のはっきりしたイメージはつかめません。
当の患者さん本人なら尚更ですよね。
このようなときに行うのがシミュレーションワクシングです。
シミュレーションワクシングとは、その患者さんの模型を実際に削ってみて、歯科用のワックスで歯を作ってみることをいいます。
この模型では、鬼の角の様な犬歯を抜いて(と仮定して)前歯5本だとどうなるのか・・・をみています。
一番心配なところは、抜いたあとの作ったブリッジが、小さい歯になってしまう事でしたが、シミュレーションの結果、大丈夫だということがわかり、患者さんにも見ていただいて喜んでいただきました。

このシミュレーションワクシングは費用が1万円かかります。
もし、シミュレーションの説明を受けた上で、気に入らなければこれでやめても結構です。
いずれにしろ、この作業をすることによって、我々も患者さんと意識(イメージ)を共有することができ、予測が立てられるのです。

完成前には2度目の彫刻を、今度は口の中で自分の歯に合わせて行います。
歯科用のワックスで作った歯型を口の中であわせ、笑顔に合わせて彫刻してゆきます。

このように、歯の彫刻を何回にも分けて、徹底して行ってゆくのです。

彫刻した仮歯の製作

シミュレーションで大体の形を決めた後は、そのかたちで仮歯を作ります。

この方の場合はまず犬歯を抜歯しなければなりません。
この写真を見ると、痛そうに見えますよね。
でもご安心ください。
安藤歯科はどの先生が処置を行っても、ほとんど痛みはありません。
注射をするから痛くないのですが、その注射そのものも痛くないのです。
次は1週間後。
傷口が治ってきた状態です。

予定通り、抜いた歯の両隣の歯を削って、仮歯の作製を開始します。
まずは、歯と歯ぐきの境い目に黒い糸を入れて境目をくっきり出し、歯ぐきを保護します。
これは、審美治療をするにあたって、とても重要なことです。

丁寧に美しく削った状態です。

仮歯をタービンバーで彫刻し、その日はこの状態で終了します。

この患者さんは、ある大きな企業の受付嬢なので、仮歯の彫刻を再度行いました。

仮歯完成の写真です。
正面からの写真も、スマイルライン(笑顔)も美しく調和が取れています。

美しいだけではなく、仮歯は歯肉を磨けるように、特殊な糸ようじで磨ける形に仕上げております。

このケースはまだ前準備が終わりではありませんでした。

ハーティ(大笑い)スマイルの時に、左右の前歯の長さが違うのです。

麻酔をして、レーザーで歯頸部の位置を整えました。

これでどんな大笑いをしても、バランスが良く美しい調和がとれました。

ようやく本番の型取りの前まで到達しました。
これでようやく前処置が終了です。

歯の美術

芸術品のような白い、こぼれるような口元は、人々に好感を抱かさずにはおられません。
美しい歯とは、乳白色に輝く、独特のきらめくオーラを放ちます。

実は歯の色は、決して白一色からなっているのではありません。
ピンクやブルー、またはオレンジなどのい色々な色が混ざって、あの美しい乳白色になるのです。
写真は、世界的に使われている色あわせの製品で、ビタシェード・クラシカルといいます。

これを見ると、選択の色が沢山あるようですが、実は日本人に合うのはA系統といいまして、この中のたった5本だけです。

つまり、すべての人の千差万別の歯の色を、5色の中から選んでください、と言うわけです。
もちろんこれではぴったりと合うはずがありません。
考えてみれば、随分乱暴な話ですね。

当院は、それを昔から何とかしたくて、シェードテイキングという、歯のマニキュアを塗り、その人にぴったり合わせた色のセラミックを提供していました。

しかし、さすがに世の中の審美の要求が高くなると、5色だけでは世の中のニーズに合わなくなり、3Dマスターと言うかなりのバリエーションのある色あわせをメーカーが発売しました。

そして、今は歯の漂白が当たり前の時代です。
皆さん私(安藤)の患者さんでも、ほぼ100パーセントの方が漂白を希望されます。
漂白は歯の丈夫さに関しては心配ありません。
しかし、少し青みがかった白さになるので、やはりセラミックのさし歯をぴったりあわせるには、青のマニキュアが必要です。

例えばこの患者さんも、ホワイトニングをした効果で、1Mの1という本当に白い歯になりました。
しかし、自分の歯は、歯頸部(歯ぐきと歯の境目)にはオレンジがあり、切端にはブルーが強くあります。

技工士さんに正しい情報を伝えるため、このような色あわせキット(マニキュア)を使って、筆でオレンジとブルーを入れてゆきます。

完成した色あわせにはシールをはり、レシピを添えて技工士さんに持って帰ってもらいます。

またこれ以外にも、色取りは天候、時間、天然光を入れるのかどうかでも全然違ってきます。
以下の写真は私が連載している歯科雑誌から転載したものですが、チェアーを倒すのかどうか。
それも何度倒すのか。
完全に倒すのか、45度なのか、90度に立てるのか、でも色取りの条件は、全然変わってきてしまいます。

そして、最後は完成してきたセラミックに、微調整の色を入れてゆきます。これは、有田焼の絵皿と同じ手法で、入れた絵の具を歯科用の窯(写真)にいれて、約900度で焼き、セラミック(絵皿)の中に封印してしまいます。これでようやく完成なのです。

そして完成です。これがセットした状態ですが正面、ビジネススマイル(おすまし笑い)、ナチュラルスマイル(自然笑い)、ハーティスマイル(大笑い)のすべての表情で、美しく調和がとれています。 もう一度術前と術後で比べてみましょう。

この患者さんの場合も、本当に感激してくれ、私も歯医者冥利に尽きた症例です。

このように、良いものはただなんとなく偶然できるものではなく、工夫に工夫を重ねた術式、完璧な技術によってもたらされるのです。
そして、それは人生をも変えてしまうものなのです。

審美歯科

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患者様

歯科界

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ソプラノ歌手

田渕 久美子

NHK大河ドラマ
「篤姫」「江 姫たちの戦国」脚本家

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株式会社 資生堂 代表取締役

望月 俊孝

宝地図ナビゲーター
レイキティーチャー

中原 英臣先生

新渡戸文化短期大学
学長/医学博士

明田 征洋

カルビーポテト株式会社
前代表取締役 会長

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