症例2(歯並びを変えないケース)オールセラミックス 前歯4本

症例2(歯並びを変えないケース)オールセラミックス 前歯4本

芸術的なセラミックスが完成するまでの一連の流れ

患者さんは30才、女性。
職業は看護師である。人と会う仕事なので、前歯6本をやりかえたい。口元に自信を持ちたいという訴えで来院されました。
見て頂いた通り前歯の色が暗く、おもいきり笑うのには本人の言われる通り、すこし抵抗があるはずです。

我々の仕事は、この笑顔をもっと花開く様に、笑うのが楽しくて仕方がないというところまでもって行くことです。
この方と協議の結果、ホワイトニングで自分の歯の色を、削らずに白くし、その色に合わせて前歯6本をセラミクスで仕上げるプランを作成しました。

上図は前歯5本を仮歯に仕上げ、衛生士が歯石の除去、クリーニングを終えた状態です。
歯ぐきは健康的で美しいが、大笑い(これを、ハーティスマイルと言います)したときに前歯の2本より、隣りの歯のほうが長くなっています。

美しくするためにレーザーで歯肉をデザインしなおしました。
これら一連の処置は、麻酔をしておこなうので、無痛です。
これで初めてバランスのとれたよい笑顔が演出されました。

仮歯は、歯ぐきを掃除しやすいように、スーパーフロス(歯磨き用糸ようじ)が通るように仕上げます。

本番の型取りの前の状態が下記の写真です。
笑顔のときのバランスが良く、調和が取れていますね。

すべてがOKの状態ならば、本番の型取りに移ります。
一本一本丁寧に、歯と歯ぐきの間に黒糸を入れてゆきます。
これは、完璧な型取りをおこなうのに絶対必要なことであり、患者さんにはわからないこのような部分でかなりの時間を必要とします。

型取りは工業製品的に完璧なものを作製するための命である。
毎回の事ですが、このときは額に緊張の汗をかきます。

さて、本番の型取りが終えれば、10日後ぐらいに美術と彫刻の時間を取らせていただきます。
歯科においての美術とは、ホワイトニングを終えた"自分の歯"にぴったり合わせた色を作る事であり、彫刻とは天然の歯と見まがうほどの形態を作ることです。
まず色どりですが、太陽に光がある昼間かどうかで全く違う色になります。

歯の色を作るのは、これぐらいデリケートなのです。
なお、芸能人の場合は、オレンジ色の強烈なライトにあたっても大丈夫なように、更に特殊な合わせ方をします。

このように、チェアーを寝た状態と、45度の状態、起こして90度の状態では全然条件が変わってきます。
これに晴れ、曇り、雨。
そのほかに朝、昼、夜。
いろんなパターンがあります。
これらのことを鑑みて、その人の正確な色取りをおこなう。

この方の場合は、前歯4本には明るめの1Mの1という色を。
両犬歯にはそれにオレンジを加えた色に決定しました。

当院では、色を精密に表現するために、市販の色あわせ+歯のマニキュアを使用しています。
これで、さし歯を製作してくれる技工士さんに正確な情報を送るのです。

今度は歯の彫刻です。
歯科の彫刻は、歯科用のワックスを用いて行います。
このときには色はワックスの色なので、患者さんにも形態のみを見ていただきます。
私から見て気になるところを修正し、調和の取れた形に仕上げていきます。

さて、ここまでくると次はいよいよ完成です。
しかし、このように6本もの場合は、一度試適(ためしにトライすること)ぐらいに考えておいてください。
というのは、技工士さんには私が作った仮歯の参考模型は手元にあるものの、唇のない模型で作製しているからです。

セット後、1週間経った状態が写真です。

俯瞰して見ても、各種スマイルラインも調和がとれていて美しいです。

ちなみに最初のスマイルラインと比較してみましょう。

以前に比べると、どんなに笑うことが楽しくなるかお解かりでしょう。
最後に、私が歯科雑誌に連載している文章の一説をご紹介します。

『本来、歯は"美"の根源となりえるものであり、"光沢のある調和の取れた歯"は独特のオーラを放ち、その人の笑顔に対する自信を高め、運命すら変える力を持つ。
我々が歯科医師として正になさねばならないことは、口腔機能を回復するだけではなく、患者さんの人間性の回復であり、屈託のない笑顔を取り戻すお手伝いをすることである。』

審美歯科

対談・連載中

  
  

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