魚谷雅彦氏05

第4回 魚谷雅彦氏

行動の変化を起こすには、まず人の心が動いてないとね。魚谷

魚谷世の中って、僕の人生観的に言うと、悪い意味合いで言うのではないですよ。いろんな矛盾というものが常に、矛盾というのか、conflictっていうのですかね。......trade offっていう英語がいいのか分かりませんけど、例えば強いリーダー、今のオバマ大統領、合衆国の大統領、ものすごくみんなの期待を集めてヒーローとして出てきましたね。もちろんこの人が強く旗振って、「この方向に行くんだ」。だけど彼1人で何もできないわけですよ。それはやっぱり今もやっているけどスタッフ、それから議会の協力と理解、そして国民にすごく呼びかけていますよね、行動変化を起こしてくれと。だから、リーダーは必要だし、ビジョンを出して、その方向性を示すのは大事だけど、でも一方で自分1人では何もできないということを悟ることも極めて大事だと思うんですね。
そうすると、やっぱりさっきの志を一にしてやってくれるスタッフ、それからその先にいる人、だんだんと広がっていくと思うんですけど、それをどこまで伝えられるかという、共感を得られるかというところが大事だと思っていて、僕は最近、ここの医院経営でも同じだと思うんですけど、やっぱり行動変化を求めているんですよね、みんなね。
本読んだりして、いろいろ知識は、今の時代もういっぱいあるわけですね。情報源もあるし、インターネットで何か検索もできるし。だけどその知識を知恵に変えて、そして結局のところ何かアクションにつなげたい。世の中それがなかなかうまくいかなくて閉塞感が今、政治だとかにあるのだと思うんですけどね。だけど行動の変化を起こすということは、人はやっぱり心が動いてないと。
安藤なるほど。
魚谷形だけ「言われたからやりました」じゃなくて、心が伴ってほんとの行動変化が起こると。心を動かすということは、その人が「なるほど」ってどこかで納得したり感動したり驚いたりとかして、何かそういうものがないと駄目だと思います。それも極めてうまくというか、結果的に巧みにというか、オバマ流マーケティングが、今回アメリカでやられてると思うんです。そんな意味で、社員もそうだし、医院のスタッフの人もそうかもしれませんけど、やっぱり何かそこに1つ気付きがあって、「こういうふうにしたらもっと患者さんのためになるんじゃないか」とか「医院のためになるんじゃないか」っていう気付きを持つとか、それに伴う何か新しいアクションを起こす、行動を起こす、そこをみんな見たいし、期待していると思うんですけどね。
われわれ商品売るのだってそうです。お客さんに、これだけ広告だとかいろんな意味で情報いっぱい来るわけでしょう。この会社の、あの会社の広告が。東京、関東圏に住んでいる生活者、消費者って、1カ月間に、例えば、テレビのコマーシャルって、種類でいうとどのくらいの広告が放映されているかご存じです?
安藤知りません。

歯科医院にもブランドが求められる時代

魚谷自動車業界、家電、いろんなもの含めて、1カ月間に3500あるんですよ。そんな数を生活者が、分かるわけない、理解できるわけがないですよね。受け取れるわけないですね。ということはやっぱり、いかにそういう人たちに、でも心に通えるものをどういうふうにするか、そしてその中から、あの会社のあの商品、何かをご記憶いただいて、その場になったときに選んでいただくのか。選択していただくのかと。今は、以前のように物が充足してなかった時期と違いますから、溢れていますから、やっぱり選んでもらわなきゃ駄目なんですね。選択です。
われわれの商品、いわゆるブランドって言っていますが、隣には競争会社の商品がコンビニエンスストアに行ったら所狭しと並んでいますよね。その中で、例えば冷蔵ショーケースをパッと開けたときに、約2秒間なんですよ。もう、ぱっと見た瞬間、あそこでじっと開けてじっと見ているっていう人はほとんどいなくて、平均すれば約2秒の間にもう勝負決まるんですね。そのときにわれわれの商品に手がいくか、隣の競争会社の商品に手がいくか、「やっぱりやめた」ってケースを閉めちゃうか、ですね。
ということは、いかにほんとにその人にメッセージを届けられているかということが大切なのです。僕らはそれをマーケティングという仕組みの中でブランドづくりをして、あなたの求めている、お客さまの求めている価値に、ニーズに合ったものを提供できる、商品を提供していますとメッセージを発信するわけです。われわれはこういう会社です、そして企業のCSRとか、そういうものと相まって生活者に伝えていくことがひじょうに大切だと思います。
恐らく歯科医院の世界も、30年前に私、初めてかかわった時すでに、「もうすぐ飽和になるよ、なるよ」とは言われていましたけれども、まだまあ・・・何とか。
安藤なるほど、そうですね。
魚谷以前に比べて、現在は六万数千軒と聞いていますけれど、恐らく一言で言えば飽和状態、供給と需要のバランスでいえば、もう完全に供給過多ですね。ビジネスのように医療のことをあまり言うのはいかがなものかとも思いますけれども、しかし経済的に成り立たないと医院は継続できないわけですから。そう思うと、やっぱりビジネス的なセンスも必要になってくるように思います。 例えば、安藤歯科クリニックを、自分が求めているものとか、自分の何か気になることだとか、そういうのをいつもケアしてもらえるので、というブランド力みたいなものを患者さんや生活者に、どれだけ感じてもらえるかということが大事だと思います。
私の一家なんか、安藤歯科クリニックのブランド力が、極めて強いわけですよ。
安藤ありがとうございます。

第4回 魚谷雅彦氏

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